前回の紹介に続き、自分が読んだところまで(最終編1章8話)で分かっている事のまとめとそれを踏まえての予想を書いていきます。ついでに前回貼り忘れてたPVもどうぞ
このゲーム、ストーリーとPVの出来が凄くて、読み終わった後に各編のPV見ると
あっこれ あ~ そっか・・・ うわぁこれもあれじゃん・・・ヤバい・・・あぁ・・・
ってなるんですよ。本当に毎回。一体いつからどこまで構想していたんでしょうか。自分は読んでから観たんで、この場面はこういう事だったのね、というのはなかったですけど、先に観てたら微妙に展開のネタバレっぽい部分もあるので良かったと思います。
最終章1章8話でこのまま行ったら核心に迫りそうだと思い、これはその前に整理と予想っぽいものを書いておきたいなと思ったわけです。
※拾い切れていない要素もあると思いますがご容赦ください。
※考察の記事や動画等は一切見ていません。新規なのでイベントストーリーにおけるヒントは古書館のみ。サンクトゥムと箱舟等、もちろんPHTはネタバレになると思って読まずにスキップです。(シロコテラー等は完全に一部回避不可ネタバレ食らった形ですが・・・)
※以下ネタバレ注意
読み終わってる人がニヤニヤできるかも用。
先生(プレーヤー)とは
- 何らかの原因で人間がいない世界、もしくは”生徒”という存在の圏内には我々のような人間が先生(プレーヤー)以外いない。
- 生徒も学園にいる一般的な教諭とは別の存在として認識している。
- キヴォトス外の存在だと言及されている。
これはどの先生もなんとなく感じていると思います。キヴォトスの一般的な住人が喋る犬や猫、ロボットという存在でしか出てきません。他の教諭はツルギの絆ストーリーで登場しました*1がロボットでした。ではどうして先生が特別な存在かつロボットや動物でないといえるのか。
まず先生が銃で撃たれた際複数の生徒が私たちとは違ってそのままだと死ぬ、という認識での言動があります。またミカとの初対面時の描写で先生の容姿が言及されています。『へー、これが噂の先生かー。あんまり私たちと変わらない感じなんだね?』*2ミカは天使族で角の生えた悪魔族を嫌っていることからも、先生はロボットでも動物でも角も生えていないことが分かります。
先生の目的とは
OPストーリーで登場する生徒について。白を基調とした服装とセリフから失踪したという連邦生徒会の会長で間違いないと思われます。怪我をしているのと『何も思い出せなくても、同じ状況で、同じ選択をされるでしょう』というセリフやその前後から、以下の事はほぼ間違いないでしょう。
- 連邦生徒会長と先生が同時にキヴォトスに存在した時間軸がある
- 「何かの出来事」に対して二人の意見が食い違い、生徒会長の方針で進めたために失敗、もしくは後悔する結果になった(生徒会長の怪我からその直後と思われる)
- 何らかの方法でキヴォトスに来る際の過去の先生に失敗した記憶の断片を予知のように送り込む形で結果的にやり直しができるようになる。
- 情報としては大部分が失われるが先生なら同じ選択をするはずなので今度は先生のやり方で進めて欲しい
あくまで失敗したこの世界線を修正したいはずですから、時間を巻き戻したり、体ごとパラレルワールドに送り込むわけではないと思います。何らかの方法、とは生徒会長の能力と考えるのが自然でしょう。彼女のセリフと会話している電車の中のような場所では他に候補が少ないという点、セイアのように特殊な能力を持つ生徒がいる(しかも時間を超える、キヴォトスの外に干渉するのを共通項にできる)という点が大きいです。この場合、
- 自分自身の意識は送れない
- 代償として送った先の世界線に送った時間になるまで自らは存在できないor修正後にも存在できない
- 自分以外を送れば失敗した選択が候補にあがることすらないのでそもそも都合がいい
という事が言えるかもしれません。連邦生徒会長が救われる展開は難しいかもしれません・・・
生徒はどういう存在?ではキヴォトスってどういう場所?
では生徒は人間ではないのか。これは明白でしょう。
- 銃で撃たれも簡単には怪我にはならない。(痛い、程度)
- 頭に天使の輪のようなもの(ヘイロー)が浮かんでいる。
- ヘイローが壊れないと死なない、簡単には壊れない。*3
- エルフ耳、獣耳、翼、角とか生えてる。というかPVでアルが悪魔族だと分かる。
- 親の存在が描写されない、大人になった生徒が登場しない。
- 一部生徒は人間を超えた身体能力を持つ。*4
- キヴォトスにおける神秘だと言い換えられる描写がされる。
- 大人になった生徒はどこに消えて新しい生徒がどこから湧くのかは不明。怖すぎ
キヴォトスについて
- 数千の学園があつまる超巨大都市
- 学園は自治区を持ちそれぞれで行政権を持つ
- 学校≒国と言って良いかもしれない
- キヴォトス全体の運営組織として連邦生徒会がある
キヴォトスの住人は何かのルールを破ったために楽園から追い出されたと言われている、とセイアとの会話でありました。もしかしたらキヴォトスは遠い昔に私たちの世界から分かれてしまった存在の世界なのかもしれません。※カーマスートラが伝わっているので昔は同じ世界の存在だった可能性は高い。
ゲマトリア
先生以外の外の世界の存在といえばまず敵のゲマトリアです。彼らは神秘である生徒やキヴォトスに残る古代の遺物を利用してメンバーそれぞれの考える崇高に至るのが目的のようです。「複製」という能力を借りたり受け渡したりしているのでメンバーは何らかの特殊な力を持っているかもしれません。
どうやらキヴォトスや生徒へ直接干渉することは難しいらしく、生徒の神秘を利用するには強制でない契約を結ぶといった手順が必要なようです。大人なんでね。
色彩とは
もう一つの外の世界の存在は「色彩」です。イベントでも目にする名前なので若干ネタバレを食らいましたがベアさん曰くゲマトリアにとって最大の宿敵だそうです。意思があるかどうかも分からない観念的な存在なので、キヴォトスに干渉するのを邪魔してくるからというより出会うと面倒という事なんでしょうか。
生徒(神秘)が触れてしまうと反転の性質(作中では「恐怖」)になってしまうらしい。
アリウスの古い教会に色彩と思われるステンドグラスがあるのは、以前にも誰かが接触してしまい精神がおかしくなってしまい戒めとして残したのか、アリウスが色彩を祀る派閥だったためにトリニティと対立したからでしょうか。
アロナについて*5
プレーヤーが冒頭で起動するタブレット端末のような「シッテムの箱」、その中に住むAIであるアロナ。編み込んだ髪に髪色、連邦生徒会長と明らかに関係しています。
ただ読んだ部分までではあまりヒントがないので予想も立てにくいです。箱の前の持ち主は生徒会長なので似せてアロナを作ったか、元々箱に存在したアロナが真似をしたのか、といったところでしょうか。
アロナについて一番気になる点はエデン条約編で先生が瓦礫に埋もれた時に先生を守った描写があったところでしょう。デジタル?な指紋認証はできませんが現実に干渉する力はあるようです。(直後にマエストロがうろうろしてたので操って庇わせたのかと一瞬誤解しそうになった)
プロローグや最終章直前のイメージに銃で撃たれて穴の開いたシッテムの箱らしき画像が映っていたのも気になります。
シロコについて
アビドス編で黒服が最高の神秘であるホシノがダメだったらシロコを使うつもりだった、といった趣旨のセリフがあります。そこではシロコは狼の神と言われており、天使や悪魔といった一般の生徒とはもう一段階上位の存在であるようにも取れます。(なぜホシノの方が優先されるのか、ホシノは神と同等かより上の存在かは謎)
目の瞳孔が左右で少し違ったり、黒いシロコ?がセイアの予知に登場したりイベントで敵になったりとネタバレを食らいましたが物語上なんらかの特別な存在であるのは間違いないでしょう。
「大人」について
このゲームではたびたび「大人」というキーワードが特徴的な形で使われます。もちろん生徒を守るべき存在という意味でも使われますが、キヴォトスの外の存在であることの象徴のように描写されているようにも感じました。キヴォトスにいるもの=生徒が神秘、つまりパトス的な存在で、大人はルールや契約を守らねばならないロゴス的な存在という対比構造になりますからね。
約束を破って楽園を追放されたので、それを悔いたか反省した大昔の生徒が戒命を作り、自分たちのコミュニティ(トリテニィ等)を束ねようとした。銀行員や一般の教諭など生徒が就くのが似合わない社会の場においてはロボット(=ロゴス的存在≒疑似的な大人)が使われていると考えると辻褄があうような気がします。
大人のカードとは
これは別の記事でも触れようと思いますがかなりメタな描写だと思っています。理由はストーリー上で大人のカードを使った後の戦闘は、それまでのゲーム側で用意された生徒を使う戦闘とは違って自前の生徒での戦闘になる点。またそれを使うと先生の人生や時間≒命が少なくなるという描写が何度かされる点。つまり大人のカードとはブルアカを遊ぶこと(や課金)だと示しているのは明らかです。シッテムの箱も見た目はタブレット端末で、ストーリーの選択画面もアロナがいます。前述の「大人=先生」がキヴォトス(ゲーム)の外の存在であるという意識づけを感じる部分といい、ここでも”先生”とプレーヤーを重ねさせてるんですよね。没入感を感じさせる工夫がエグいです。なんて重いゲームなんだ
全体の流れのまとめ
これまでの整理を踏まえ、黒服のセリフの名もなき神は自然現象などの神秘や恐怖。無名の司祭はそれを崇拝するキヴォトス以前の「この世界の主」*6であると言われていて、それが人である事、キヴォトスに存在したが巡航ミサイル等のオーパーツを残し消えたという点とあわせて、おおよその流れを予想します。
- 人間と神秘は同じ世界にあった。何らかが原因で神秘は世界から分かれてキヴォトスができた。自然現象等を神と崇拝する一部の人(無名の司祭)もキヴォトス側に移っていた
- いうても人なので?神秘と相いれなくて中途半端に兵器とか残して消えた(原因不明)
- 神秘側からすると無名の司祭が残した巡航ミサイル等高度な科学技術はオーパーツ*7*8
- 神秘という非合理的な存在の暗喩として子供(=生徒)しかいない*9
- 子供が大人になるために学ぶ場所と言えば学校
- 大人に倣ってルールを作り(第一回公会議等)、学校として自治を始めたり大人のような役割が必要な部分には無名の司祭が残した技術を利用してロボット等を使うようになった(喋る動物はヒントがないので一旦放置)
- また銃や戦車等比較的簡単なものも利用する(パソコンでハッキングにレールガン作れるなら巡航ミサイルにも届きそうだが非人道的なものや大量破壊兵器かどうかあたりが線引きか?)
- ルール(教義や戒律)決めの際に統合や対立が起きる=トリニティ誕生やゲヘナとの対立等
- キヴォトスの対立や環境等を利用して神秘を食い物にしようと近づいた外の存在がゲマトリア
最終章としてキヴォトスに迫る危機とストーリー冒頭の生徒会長の失敗が何も関係ないということはほぼないと思われるので、
- ゲマトリアの影響かは不明だがキヴォトスが色彩に飲まれ連邦生徒会長と旧先生は対応に失敗
ここからゲーム開始の時間軸で、
- 連邦生徒会長が先生を過去に送る(冒頭プロローグ)
プレーヤーが先生として生徒と過ごしたアビドス編ゲーム部編エデン条約編等での選択が旧先生の世界とはもう違うかもしれない。が
- やっぱりゲマトリア(というかベアさん)のせいで色彩に襲われそう
- 非常対策委員会の招集がかかる(連邦生徒会に裏切者が!?)
でこのあとが未読なので完全予想の最終編ですね。なんやかんやあって、
- 色彩の代表としてシロコ(神秘)が反転された存在、シロコ・テラー(恐怖)が来る。なんか後方にいて石割ってたのは多分先生・テラー?(読むまで見たくなかった)
- 結局物理で弾をぶち込めばいいんだよ展開になる(PHT戦)
という感じでしょうか。
やや飛躍して色彩がキヴォトスの歴史と関係すると仮定した場合の予想
- 色彩が「反転させる力」なら世界が分かれたせいで生まれたのかも?
- あるいは世界を分けてしまった力こそが色彩?
おわりに
とりあえず既読部分で言えることと予想はこんなところでしょうか。ここからの重要な終盤の展開が楽しみです。
ここまで書いておいて全然違ったらどうしたものか。読んでないイベント戦のストーリーもあるんで全然ありそうなんですよね・・・最終章読んでない時点ですので許してください。
ともかくやっと答えあわせの続きを読めそうです。PHTの最後も4章まで読まないと見れないと出ているのでイベント終了前に読まないと。
次回かどうかは分かりませんが最終章とPHT読了後の答えあわせ記事、ホシノがどれだけ自分に刺さったのかとブルアカがゲームとしてどれだけ考えて作りこまれているのかという視点での記事も書きたいと思います。ではまた、
おまけ その他の謎
- アビドス前生徒会長(ホシノの先輩)の死因?と何が起きたのか
- エデン編アウリス地下教会の蓄音機が直った理由は?
- なんか他にも色々あった気がするけど思い出したら追加
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