ハオルチアの洞

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映画感想 #9『ハリーポッターシリーズ(1~4)』

95/100点 オススメ度★★★★★

18/20 シナリオ(設定、構成、オリジナリティ等)

20/20 キャラクター(演技、魅力的、印象的か等)

19/20 映像(CG、合成の自然さ、印象的なシーン等)

19/20 劇中曲、効果音等

19/20 演出(演技・映像・楽曲の組み合わせが効果的か等)

 

 

今回は誰もが知る大人気作品、ファンタジーの金字塔ハリーポッターシリーズです。

一応どんな雰囲気なのか分かるいつもの動画からどうぞ。

 

youtu.be

 

 

今回は説明不要なレベルで有名ですし、シリーズも8作ありますのであらすじもなしで4作分ずつ雑感程度の内容になります。

また作品自体は高評価ですがあえてツッコミどころを重点的に書こうと思います。

 

賢者の石

シリーズ後半のハリー役のダニエル・ラドクリフを知っていると本当に幼さがかわいいなぁと感じてしまいましたね。

一作目にして作品の世界観の描き方の素晴らしさは素晴らしい。せわしない市場にトロッコを走らせる巨大洞窟の金庫、隠された駅舎、湖のほとりの古城に暗く深い森、様々な魔法の世界にある風景は大人もワクワクが止まらないと思います。

 

この世界の魔法使いってかなり適当なんですよね。入ったらダメって場所や、やったらダメって事になんの対策もされてなかったり下手したら簡単に死ぬ要素がまぁまぁあったりとガバガバ。クィデッチも欠陥競技ですし。

 

原作では説明があるのかもしれませんが”望みを映す鏡”に物体を隠せるのも何故ポケットに現れたかも謎でなんか勢いで納得させられた感があります。

 

他の方にも良く言われているようですが最後の寮対抗の点数の盛り方はいい加減さの極みでしょう。1年間全学年の生徒で稼いだ点数が350点から470点前後で、いくら魔法界を間接的に救ったとはいえ個人が1日で獲得したボーナスが50点はあまりにもバランスがおかしい。何もしなくても石は守れていましたしね・・・

 

本筋もいじわるな養夫妻の家庭から一躍尊敬と注目を集める有名人としてコミュニティに飛び込んでいきなり大活躍と書くとなろうっぽい展開ではありますが圧倒的な映像美と世界観に満足できない人は少ない作品だと思います。

 

秘密の部屋

寮があるなら帰省しない生徒がいてもいいんじゃないかと思いますが律儀に居場所のない家に帰る(帰らされる?)ポッター。

 

原作では言及があるのかもしれませんが詐欺師のロックハートの教師採用をダンブルドアほどの人物が見抜けない。知っていてわざと採用したという記事を見かけましたが真偽不明です。

 

折れた杖を意地でも使い続けるロンの学習能力のなさは一体何でしょうか。持っていない方が得ですが物語の都合でもってないといけないんですよね。

 

探しても見つからなかった秘密の部屋にしては鳥が簡単に助けに来たり学校近くの穴から出ることができるのもよくわからない。蛇語が関係してそうなのも少し考えたら思いつきそうですが使用者がいないのでしかたないのしょうか。とはいえ捜索はそれを踏まえたりはしていない魔法使いおなじみの適当さで行われたのでしょう。組み分け帽子が魂が抜けたように黙ってるのも謎

日記で復活できる死者というのも本作までだけだとよく分からない展開です。一応後に明らかになる話ではありますが。

 

ところでAの靴下が挟まった本をそうと気付かずに何も言わずBがCに押し付けた場合、CはBから衣服を譲渡されたという主張は法廷で認められますか?

 

アズカバンの囚人

夏休みにも律儀に居場所がない家に帰省するポッター。シリウスの冤罪や今までのホグワーツでの事件の調査もそうですがいくらでも有用な魔法や薬がありそうなものなのに雑なのが不思議ですよね。魔法使いは適当。

 

注意を無視した事を勘案に入れず生き物の方を処分しようとするのも雑。これも物語のご都合です。ハーマイオニー異常に優れた投擲スキルもご都合のものと思われます。

 

透明マントと忍びの地図と逆転時計がオーバーパワーすぎる感じはありますがおおむねいい内容だったと思います。だんだんとハリーの両親の過去が明らかになってきたのも面白いです。またハリーの魔法使いとしての能力の優劣はあまり描かれてきませんでしたが習得するのが難しいとされる呪文を使うといった点にも注目です。個人的にツボなラストの顔残像ポッターにも注目

 

炎のゴブレット

ハリーはじめロン、ハーマイオニーは大分青年っぽい顔つきになってきています。吹き替え版では話し方が役者本人のものよりだいぶ幼く感じますね。吹き替えはチェストー!と幻聴が聞こえる体になってしまったのも良くありません*1

 

デスイーターがクィデッチの試合会場を襲撃して空に落書きだけして消えた理由がよくわからない。一応冒頭なので導入や世界観の補完、不穏な動きを予感させる、みたいな感じでしょうが本筋の伏線とかでもなんでもないです。

 

ボーバトンの登場シーンの「ふぅーん♡」という鳴き声?の意味不明さは結構好き。

対抗試験の安全性が低すぎる。これはいつもの魔法使いの適当さ全開です。一歩間違えなくても死にます。

 

ネット上では有名な偽物なのに優秀なマッドアイの授業、お辞儀をするのだ、音割れポッター*2とネタが豊富な作品。ついに例のあの方の復活や初の生徒の死亡描写と重大な事件も起きているシリアスなタイトルでもあります。

 

 

魔法使いは適当

映画シリーズ全体を通して言えることだと思いますが原作であるシーンを削ることが結構あるようで(※筆者は未読)、小説を読むともっと楽しめそうですね。またウィキの記事にも裏話的なことが書かれており興味がある方は見てみるといいかもしれません。

 

では後半で。

 

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※オススメ度の目安は以下の通りです。

  • ★    :もの好きなら
  • ★★   :よっぽど暇なら
  • ★★★  :好きなジャンルなら楽しめる
  • ★★★★ :間違いない面白さ
  • ★★★★★:絶対に観るべき